にたものどうし

中桐秋継は母を生まれてすぐに亡くし、唯一の家族である父親には躾といって暴力を振るわれていた。そんな父親が嫌いで、高校卒業後すぐに家を飛び出した。 以来、父親と会うことを避け、今では幼い息子に振り回されながらも、子どもに決して手をあげない「良いお父さん」を目指している。 ――親父みたいにはならない。この子も、他人に暴力を振るう子には絶対にさせない。 そんなある日、息子が幼稚園で友達を殴ったとの連絡が届く。何があったのか問い詰める中、息子が発した衝撃の言葉に秋継は――。

南瓜国吉

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